住宅ローンの繰上げ返済
住宅ローンの繰上げ返済とは
繰り上げ(繰上げ)返済とは、
通常の支払い(毎月返済やボーナス返済)とは別に、
ある程度まとまった金額が出来た時に元金分として返済することです。
手元に余裕資金がある際は、金利が低く預貯金の利息が増えない場合などは貯めるよりも、
将来の返済分を減らすほうが金額的にも効果が大きくなります。
繰上げ返済と一部繰上げ返済
繰上げ返済には、一括で返済してしまう
【繰り上げ完済(全部繰上返済)】
と
一部のみ返済する
【一部繰り上げ返済】があります。
【繰り上げ完済(全部繰上返済)】とは、
その名の通り、ローン返済残高を一括で返済途中に
返済してしまう返済方法です。
この返済方法は、(宝くじが当たったり?)、
大きな収入があった時や、
ローンの借り換え時に利用します。
【一部繰り上げ返済】とは、
支払いを完済させるのではなく、手持ちの余裕資金を
返済に充てることで、「期間圧縮」「返済額圧縮」を狙います。
ローン返済期間を短縮したい場合は「期間圧縮」、
支払負担を減らすのを「元金返済額圧縮」といいます。
繰上げ返済の手数料
繰上げ返済には手数料がかかります。
金融機関によっては「00円以上は無料」や「年00回までは無料」など
条件は異なります。
◇住宅金融支援機構は、
・期間短縮型:3150円
・そのほか:5250円
(*一回当たり100万円以上が条件)
◇民間金融機関の繰上げ手数料
・変動金利型・一部繰上げ:0〜15750円
・変動金利型・全部繰上げ:0〜15750円
・固定金利型・一部繰上げ:0〜31500円
・固定金利型・全部繰上げ:0〜31500円
中には
新生銀行のパワーローンのように
「一部も・全部も変動も固定金利も無料」というものも
あるようです。(*固定金利・一部の場合当初以外は5000円)
最近では手数料無料を打ち出している金融機関もありますが、中には数万円の手数料が必要になる金融機関もあります、
直接各金融機関に確認をしてみましょう。
繰上げ返済しない方には、あまり関係ないかもしれません。
繰上げ返済による圧縮・短縮の種類
繰上げ返済を行うことで「期間」か「元金」を圧縮することができます。
◇【返済期間短縮型】
返済期間短縮型は、毎月の返済額は変えずに、
支払い期間を短縮する方法です。
例:ローン残り33年4ヶ月→100万円充当し
残り32年6ヶ月。
返済期間が短縮されますので、支払い総額を大きく抑える事が可能になります。
しかしながら、「極限まで。支出を少なくし、捻出した資金で返済を行う」場合
生活のレベルが下がったり、突発的な支出(病気や、車の故障、家の耐震工事など)に対応できない場合もあります。
あくまでも、収入に余裕ができた場合、家族間での世帯収入が増えた場合に、
利用するのがおすすめです。
(*ぎりぎりの生活でも、とにかく、ローンを早く返したい!という家庭は別です)
◇【返済額軽減型】
返済額軽減型は、
支払い期間を変えずに月々の返済額を減らす方法です。
例:毎月の返済が78000円/月、100万円を一括で返済し、73000円/月の返済になった。
「返済期間短縮型」に比べ、「返済総額」の圧縮は少ないです。
が、毎月の返済額が少なくてすむという利点もあります。
返済額圧縮よりも、日々の生活などに、ゆとりを持たせたい家庭は、
この方法を選択されるといいでしょう。
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